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著作権てどんなもの?

 

著作権てどんなもの?

10年前くらいに、絵本作家の太田大八さんや絵本作家の著作権のマネージメントをされているメディアリンクス・ジャパン穂積さんと知り合わせていただいて〈著作権〉というものについて少しずつ知る機会ができました。

 

絵本村の村長さんのような存在の太田大八さんは、絵本作家の地位向上のために注力された方です。とくに絵本の挿絵を描く絵描きさん、太田さんのおかげで今の立ち位置が構築されたのではないでしょうか。

 

「著作権ってなに?そんなのあるの?」という世界で、とても傷つくこともあったそう。イラストレーターの地位が30年前にはどんな状況だったか太田さんは言葉少なに教えてくださいました。

 

「著作権」耳にしたことはあるけど、自分の作品に直接関係があるとは思っていませんでした。自分が企業に提供した絵とは、その後完全に切り離されてしまうものだと思っていました。(それは著作権贈与です〜)

 

 

太田さんや穂積さん、絵本作家の先輩方からお話をうかがう中で、ようやく私も作家として知っておくべき著作権というものについて勉強しはじめました。

 

著作権については、すべての作り手と、作家の作品を扱う方が知っているといいものだとわかりました。

 

著作権とは作り手に与えられた能力を守るための権利だと知りました。権利というとかたいのですが、それは盾のようなイメージで思い浮かびます。

会社に属さないからこそ、自分に与えられた権利が頼もしい後ろ盾になってくれます。たった一人で社会で生きるフリーランスの私たちを守ってくれる法律なのです。

 

だから「知っている」ということがとても役に立ちます。

 

 

私の仕事ではどういう風に著作権が関係しているかというと・・・

私が描くものは商品として使われるときに、データへと変換されて紙に印刷されて絵本になったりハンドタオルになったり、マスキングテープになったりします。

データになることで作品をいくらでも複製できるようになります。

 

紙に、布に、あらゆる素材に!自由自在で夢のように広がる可能性を秘めています。

 

ただし、どんな夢のような魔法でも、自分の意志である程度コントロールしなくては、と思います。私は自分が大切につくった作品は、大切に一点一点届けたい。

 

そのためには、ある程度のお約束が必要です。複製する数や使い途を、作品を使ってくれる会社さんとお約束するのです。契約書を交わします。

そうすることで、過剰に量産されたり、自分の意図しないモノに印刷されたりすることを防ぐことにつながります。

 

作品を複製する際には、作者はその数に応じた報酬もらうことになります。(ちゃんとそういう約束をしていれば)

本来一点制作していくら、という考えではないのですね。複製される場合には、コピーされた一点一点に著作権があるのです。(もちろん、おたがいに買取でOKということなら全然問題なしです)

 

これはあくまで一例ですが

著作権を知ることは、自分自身と作品を守ることだけでなく、関わってくれた会社や手にとってくれる読者の方を大切にすることにつながっていくのではないかな、と直感的に思います。

 

ほんとうは著作権というワードを忘れてしまうくらい、みんながそれぞれの作品と仕事を本当の意味で大切にすることができたら最高です。

 

私はまだまだ「こんな時はどうなるんだろう〜?」ということもたくさんあるので勉強を続けたいと思います。

 

 

くわしく知りたい方は

〈知的財産権〉や〈著作権〉のワードで探すと色々な本がでてきますので読んでみてくださいね。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございました^^

 

投稿者

m.lotus8@gmail.com
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